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秋草に虫風景図縁頭 縁銘 春明法眼(花押)嘉永辛亥春日 頭銘 河韶

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"Akikusa, Mushi"

Haruaki

江戸後期 武蔵国江戸‐越後国
赤銅石目地高彫色絵
縁三八㍉ 頭三四㍉ 特製落込桐箱入
特別保存刀装具鑑定書

Late Edo
Edo, Musashi province - Echigo province
Shakudo
Fuchi size: 38mm Kashira size: 34mm
Special Kiri box
Tokubetsu-hozon

特別保存

350,000

円(税込)

縁頭

2050

​No.

 萩の花陰の鈴虫を彫り描いた、幕末の名工河野春明の作。鈴虫は『源氏物語』でも風情ある素材として描かれている。女三宮から光源氏に贈られた一首が「おほかたの秋をば憂しと知りにしを ふり捨てがたき鈴虫の声」で、源氏はこれに「心もて草の宿りを厭へども なほ鈴虫の声ぞふりせぬ」と答えている。この和歌が背景にあるのだろう、遠い山並みを頭に彫り描き、静かな時間の流れとして表現している。赤銅地を穏やかな石目地に仕上げ、萩はすっきりとした高彫に金銀素銅の色絵。鈴虫も精密描写とされている
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