黒漆塗日輪梵字蒔絵軍配扇(織田信長所持)

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 元来、鎧の隙間に風を送るべく、一軍の将たる武士が戦陣で所持したのが軍配。軍勢の指揮権、一国の領有権を表わす言葉と同義で、朝倉孝景は家訓に「不器用の仁に、団扇ならびに奉行職、預けらるまじきこと」と記している。両脇部分が括れた、今日の大相撲行司が所持するような軍配の形になったのは戦国時代。装飾は華やかになり、見栄えの良い作も登場している。戦功のあった家臣への褒賞として、太刀や短刀と共に軍配を与えることもあったという。
 「拠旧記此軍配扇(旧記に拠ればこの軍配扇は)」の書き出しから始まる明治四十三年吉田追風箱書によれば、この軍配は天下人織田信長から木瀬蔵春庵が拝受したもの。木瀬蔵春庵は朝廷の相撲節会行司の流れを汲み、元亀元年三月三日近江の力士を集めて、信長の御前で相撲を取らせた際に行司を勤め(『信長公記』巻二)、天正六年二月二十九日安土での御前相撲では御服を下賜されている。

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