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西条三ツ葵紋蒔絵鞍鐙
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西条松平家伝来 江戸中期
金梨子地塗金銀粉盛上蒔絵切金
高さ 八寸五分(約二六糎)
幅 一尺三寸五分 奥行 一尺三寸五分
外箱付
Mid Edo period
Passed down in the Matsudaira family of the Saijo domain, Iyo province
Gold and silver lacquering and kiri-gane work on the Kin nashiji basement
Saddle height: approx. 26cm
width: approx. 40.9cm
dept: approx. 40.9cm
Box
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円(税込)
No.
西条松平家伝来の鞍と鐙の揃い物。伊予国西条藩松平家は、徳川御三家の紀州徳川家初代藩主頼宣の三男松平頼純が寛文十年に入封したことによって始まる紀州家の分家。藩主は江戸に在住(上屋敷は現青山学院大学敷地)した定府大名であったことから、本作は戦国時代に行われた馬揃えにも通じる武家に欠くべからざる装いの一つとして、祝いの席などで飾られたものであろう。
全面が金の梨子地塗とされて荘厳な趣を漂わせる格式高い造り込み。優雅な曲線構造は馬への障りを軽減するためのものながら美しい。図柄は京を流れる鴨川に取材したものか、蛇籠を超えて勢いよく流れ下る水の様子が、贅沢な金銀の切金と金銀粉盛上蒔絵の手法で描き表わされている。その中央には、西条松平家の定紋、隅切三ツ葵紋が金銀の切金で表されて鮮やか。殊に銀は独特の色合いに変化して落ち着きのある風情を醸し出す要素となっている。因みに、蛇籠などにみられる籠目模様は、古くから魔を寄せ付けないという言い伝えがあり、広く好まれて描かれている図柄の一つである。
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