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よき・こと・きく図鍔(鐔) 銘 武州住慶壽
Yoshitoshi
江戸時代後期
武蔵国
鉄磨地竪丸形陰透
縦:80.5mm 横:77mm
切羽台厚さ:6.8mm
耳際厚さ:6mm
Late Edo period
Musashi province
Iron
Height: 80.5mm
Width: 77mm
Thickness at seppadai: 6.8mm
Thickness at mimi (rim): 6mm
-
100,000
円(税込)
No.
よき(斧)、こと(琴)、きく(菊)。この判じ絵を横溝正史の『犬神家の一族』で初めて知った人は私のほかにもきっといるはずである。吉祥文とされるこれらを切羽台の周囲に配した洒落た構成。大振りで厚みのある地鉄は黒々として鍛えは良好。垂直に透かし出された文様のすっきりとした姿に江戸の粋を感じる。よき(斧)ときく(菊)は直ぐにわかるだろう。では、こと(琴)は?斧頭の形をよく見てほしい。琴柱が隠れているのだ。二重三重に面白い作品である。作者の慶壽は銘鑑には見当らないが、本作を見る限り洒落た感性の持ち主で、慶壽の銘は、あるいは赤坂忠時の慶事を願っての変名であろうか。
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