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鶯宿梅図鍔(鐔)
無銘 林
A Japanese warbler in a plum tree
Unsigned Hayashi
鍔
No.
2169
保存
250,000
円(税込)
江戸 時代中期 肥後国
鉄地変り形地透毛彫
縦:81.9mm 横:79.8mm
切羽台厚さ:4.8mm
耳際厚さ:4.5mm
特製桐箱入
Mid-Edo period
Higo province
Iron
Height: 81.9mm
Widsdth: 79.8mm
Thickness at seppadai:
Thickness at mimi (rim)
Kiri box
NBTHK certificate: Hozon tosogu
太い枝へと繋がるこの不定形な変り形を考案したのは一体誰だったのか。目の前にある現実の風景というよりも遠い記憶の中の情景のようである。「勅なればいともかしこき鶯の宿はと問えばいかが答えむ」紀貫之の娘が詠んだという歌が由来と伝えられる「鶯宿梅図」は春を象徴する縁起の良い取り合わせでもある。耳に向かってやや肉を落とした靭性を感じさせる地鉄は、鉄砲鍛冶出身の林又七を祖とする肥後林派の美点の一つである強靭な鉄質を体現している。丸みを帯びた緩やかな曲線の耳とは対照的に梅の枝はごつごつと屈曲し、小さな丸い蕾がついた枝先は鋭く耳に刺さる。丁寧な毛彫が施された可憐な梅と小さな愛らしい鶯。馥郁たる香りと澄んだ鳴き声が呼び覚まされる。
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