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秋海棠図鐔
無銘 加賀象嵌
"Begonia"
Unsigned Kaga Goto
鍔
No.
2176


特別保存
-
円(税込)
江戸後期 加賀国
赤銅磨地竪丸形
平象嵌毛彫金覆輪
縦七九・四㍉ 横七六・四㍉
切羽台厚さ五㍉
島津家伝来
特製落込桐箱入
Late Edo period, Kaga province
Shakudo migakiji tatemarugata hira zogan kebori fukurin
Height : 79.4mm
Width : 76.4mm
Thickness at seppa dai : 5mm
Shimazu family heirloom
Comes in specially made paulownia wood box
音声解説
00:00 / 01:04
木蔭を彩る秋海棠(しゅうかいどう)の花を題に得た鐔。加賀金工による平(ひら)象嵌(ぞうがん)は、艶のある極上の赤銅地が持つ美観と、そこに描かれた多彩な題材の、写実性と文様化が鬩ぎ合う平面構成の景色に突き詰められよう。この鐔では、秋海棠の清楚な花弁を銀の渋い色調で表現し、緑の葉を鮮やかな金の平面と線描写として、鑑賞者の意識と視覚を逆転させる巧みな企てが為されている。造り込みは、光の反射を揺らぎとさせるべく地面に抑揚をつけた布袋(ほてい)腹(ばら)形とし、薄手となった耳には細い金覆(きんふく)輪(りん)を施している。島津家に伝来(注)した逸品で、ごくわずかに平象嵌の脱落がある。
特別保存刀装具鑑定書(加賀象嵌)
昭和三年の『公爵島津家蔵品入札目録』に所載。
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