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月下繋馬図鍔(鐔)

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無銘 柳川派

A horse tethered under the moon

Unsigned Yanagawa school

No.

2090

月下繋馬図鍔(鐔) 無銘 柳川派

保存

220,000

円(税込)

江戸時代中期─後期 武蔵国江戸
赤銅魚子地高彫象嵌色絵
縦:72mm 横:68mm
切羽台厚さ:5mm
耳際厚さ:4.2mm
特製桐箱入

Mid Edo to Late Edo period
Edo, Musashi Province
Shakudo
Height: 72mm
Width: 68mm
Thickness at seppadai: 5mm
Thickness at mimi (rim): 4.2mm
Special kiri box:
Hozon tosogu by NBTHK

 銀色に輝くのは十八夜か、それとも十九夜の月であろうか。薄野原を照らす冴え冴えとした月明かりの下、馬が一頭草を食んでいる。裸馬ではあるが、放れ馬ではない。馬を繋ぐ綱は鐔の耳から裏側へまわり、朽ち木に括り付けられている。旅の途中であろうか、何か物語を感じさせる情景である。小肉のついた耳にまで撒かれた微細な魚子は整然として美しい。量感のある高彫の馬は、大きな目が印象的。柳川派の特徴を示す豊かな鬣と引き締まった力強い体躯をしている。柳川派の祖である直政は、横谷宗珉の直門。横谷式の赤銅魚子地高彫を得意とした。続く直光、直春、直連ら本家の頭領をはじめ門人達も代々その技を受け継いで栄えた。
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