降龍図鐔 銘 一柳友次(花押)

 一柳友次は、代々が龍神図を得意とした友善家六代目の初期銘。先代の没後に家督を相続して友善と改銘した。この鐔は、緻密に詰んだ質の良い鉄地を木瓜形に仕立て、湧き立つ雲を意図したものであろうか微妙に抑揚のある背景に処理し、躍り出た龍神を動感のある高肉に彫り表している。顔は一際厳しく、肩、脚部が強く張り、鱗、背鰭、周囲を掻く手足の爪も鋭い彫口。興味深いのは表裏対称的構図で、表情のみ阿吽の相としている点。

降龍図鐔 銘 一柳友次(花押)