鉄錆地漆塗劣勢頬

 垂の上部を山形に切り込んだ伊予札様式の垂を皺皮で包んだ隆武頬。皺皮包の垂は、行軍の際に生じる音を吸収させ静寂性を高める目的から表面を革で覆う工夫をしたもの。面頬本体は表面を鉄地に錆地漆塗とし、開口部には金泥塗になる歯をのぞかせ、打ち皺は鋭利で、特に顎を強く突き出させて威嚇効果を高めている。大きく張った掛け外し式の鼻も迫力がある。

鉄錆地漆塗劣勢頬