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金叢梨子地塗桐鳳凰蒔絵刀掛

 洋では不死鳥と捉えられた鳳凰と桐樹を様々な色調の金粉蒔絵で描いた刀掛。黒漆地に細やかな金の平目地で叢梨子地として清く澄んだ空気感を表現。鳳凰と桐樹は盛上蒔絵の手法で梨子地に浮かび上がる。美しく流れるような飾羽根と身体の曲線、尾羽根の背後に描かれた唐草風の文様も神秘性を高めている。柔らか味のある鳳凰の身体は、金、銀、朱、淡い緑などに色を違えた金粉をふんだんに用いており、所々に金の切金を配して豪華さを演出している。殊に尾羽根の表現は多彩で、金泥の他に鮮やかな金粉、青貝、金の切金を巧みに組み合わせており、繊細な線描が美観と立体感を高める要素となっている。刀掛背面は桐葉散しで、これも多彩な手法になる蒔絵。「昭堂」と銘がある。

金叢梨子地塗桐鳳凰蒔絵刀掛
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