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蓮華に蟹図小柄 無銘 後藤

 花開いた蓮と蟹の織り成す、心象的な風景。武家金工後藤家の作と極められている。所持者の宗教観を示したものであろう、泥の中にあって美しく花を咲かせる蓮は、仏門にあって強い信念を備えていることを意味する。赤銅魚子地に水面を銀の平象嵌(で表し、くっきりとした高彫で蓮葉と蟹を彫り出し、葉の葉脈は優しく、量感豊かにふっくらとした甲羅は毛彫に三角鏨を加えて鮮やかに彫り表している。渋い銀の色合いが金の鮮やかさを一層引き立てている。

蓮華に蟹図小柄 無銘 後藤
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