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落葉掻図小柄笄二所 銘 紋程乗 光晃(花押)

 後藤宗家九代程乗の作であることを、同十六代光晃(みつあきら)が極めた二所。禅に通じる寒山拾得の伝承に擬えたものであろう、老松の下で枯葉を掃除しながら語り合う二人の人物を彫り描いている。極上質の赤銅地は色合い黒く、綺麗に揃った魚子地の光沢も強く清浄感に満ちている。加賀前田家に出仕した程乗は、前田家の庭園でこのような詩情溢れる晩秋の様子を眺めたことであろう、華やかな構図で、人物を題材に細部まで精巧に彫り出す技術は得意とするところ。くっきりとした高彫に濃厚な金銀の色絵も見どころ。

落葉掻図小柄笄二所 銘 紋程乗 光晃(花押)
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