総黒皺革包勝虫文釘抜文箙

 箙は「箙の梅」の故事により、文武両道に秀でた武人の象徴とされ、茶人は花生けに箙を使用するなど、単なる武具の範疇を超えて愛されてきた。本作は端手(はたて)に至るまですべて革包とされ、その上を籐で巻いている。方立正面に鹿角製の勝虫を配し、側面には釘抜文。飴色の光沢が美しい細竹編になる弓の弦巻(つるまき)が付帯している。   

総黒皺革包勝虫文釘抜文箙