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秋草図二所 銘 悠然居光親(花押)

 幕末の庄内を代表する鷲田光親の優しい視点と自然観による秋野の風景。渋い色調の銀緑灰色を呈する極上の朧銀地は、微細な石目地が全面に打たれて秋の草花をしっとりと包み込む朝霧を想わせる風合い。描法は穏やかに変化して筆描のように流れる片切彫。小柄は表面に鎬が立ってきりっとした特殊な構造。割笄は肩の辺りで銀の削継とされており、これも美しい処方。光親は柳川家に学んだ庄内藩工鷲田光時の子で文政七年の生まれ。

秋草図二所 銘 悠然居光親(花押)
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