獅子図縁頭 銘 一柳友善作

 龍神図鐔で遍く知られる一柳友善は、獅子の図においても独創的な表現を求めた。引き締まった身体に四肢が強く張って肉感豊かに躍動的。大地を掻いて蹴る爪は鋭く、身体を包む巻き毛の量感もたっぷりとし、開いた口に細やかながら鋭い牙が光り、鼻下の口元のみに打たれた三角鏨が活きている。彫口の深い顔つきは迫力があり、窪んだ眼窩に丸い眼玉も艶やか。鬣を揺らしながら駆け抜ける姿、ちょこっと後ろを振り向いた姿、いずれも立体的で、深みのある素銅地に金が映える構成とされている。

獅子図縁頭 銘 一柳友善作