top of page

瀟湘八景図小柄 無銘

 小柄という横長の画面を生かして、絵巻を眺めているかのような気分を味わえる本作は、中国の有数な景勝地瀟湘への憧れを彫り描いたのであろう。湖の彼方に沈む夕日。舟を漕ぐ漁師。大きな岩には通り抜けできる洞があり、手前には散策をする二人の人物がいる。裏側を見ると岩穴に続く道に足跡が刻され、作者の遊び心が感じられる。古人のように、画中の人物になって風光明媚な立体絵画の中をそぞろ歩きしてみるのも一興だ。

瀟湘八景図小柄 無銘
bottom of page