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檀渓渡河図鐔 銘 良昆

 浜野派の良(よし)昆(やす)は、直随に学んだ小栗良直の門人。越後国を活躍の場として師風の迫力ある鐔を遺している。殊に三国志に題を得た図や仙人図など人物の表情を精巧に映し出し、その表情と俊敏な動きを再現するを得意とした。この鐔も、愛馬的廬(てきろ)を信じて檀渓(たんけい)の激流を渡り逃れた劉備(りゅうび)の姿を、的廬と共に活写した作。赤銅地を極肉高の立体描写とし、劉備の厳しい顔は細部まで描写、波も木々も同様に量感ある彫口。陽を受けて輝く水飛沫は金の点(てん)象嵌(ぞうがん)で再現してこれも迫力がある。

特別保存刀装具鑑定書

檀渓渡河図鐔 銘 良昆
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