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桐透図鐔 銘 武州住忠時作

 西垣勘四郎を想わせる構成と図柄、さらに造り込みまで手本とした、赤坂七代目忠時の鐔。鍛え強い鉄地は色合い黒々として光沢強く、鍛えた鎚の痕跡を遺して景色としているのも西垣の風合い。何より、初代勘四郎の特質でもある、微妙に歪んだ造形をも再現している点は見事。流れるような桐樹の陰影に、毛彫を加えて葉脈を浮かび上がらせ立体感を明瞭にしている。花は風に揺れているようでもあり、花桐あるいは躍桐と呼ばれる美観を示して美しい。

桐透図鐔 銘 武州住忠時作
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