木賊刈図鐔 銘 安親

 『壮年時代』の安親には、我が国の歴史人物や伝承、風習などに取材した、優れた作品がある。中でも木賊刈図は、江戸に流行していた芝居や浄瑠璃などで演じられていた親子の愛情が主題。古くから語り伝えられていたものだが、室町時代の世阿弥が謡曲として完成させ、後に大衆演劇に改作されて人気を博し、人々の涙を誘ったという。

木賊刈図鐔 銘 安親