時圭透図鐔 無銘 尾張

 ねっとりと詰み澄んだ地鉄を厚手に造り込み、切り込み鋭く歯車を意匠として陰影をすっきりと透かし施した、尾張極めの鐔。歯車はもちろん時計を意味している。羅針盤や眼鏡、望遠鏡などと同様に、西洋から伝わり来た最先端の技術を意匠として採り入れたもので、いわばステイタス。色合い黒々として渋い光沢があり、表面には鍛えた鎚の痕跡が残されて味わいが格別。時代の拵に装着して楽しみたい。

時圭透図鐔 無銘 尾張