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夫婦鹿図鐔 銘 平安城東山住 木村清庸(花押)

  奥山に紅棄ふみわけ
  鳴く鹿の
  声きく時ぞ
  秋は悲しき
 百人一首にも採られている、遍く知られた和歌。この鐔も、秋野を主題に立体的な高彫により写実表現している作で、生命感、躍動感に満ち満ちた画面が魅力的。鹿の身体は深みのある素銅地で、毛彫によって柔らかな様子が再現されている。脚の量感、目や口元も精巧で活き活きとしている。辺りに散る枯葉や松葉も確かな描写で印象深く鐔面を装飾している。木村清庸(きよつね)は京都東山に居住し、高彫象嵌工法になる鐔の製作を得意とした。

夫婦鹿図鐔 銘 平安城東山住 木村清庸(花押)
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