仁田四郎図縁頭 銘 若水軒美秋(花押)

 建久四年五月、頼朝が軍事訓練を兼ねて富士の裾野で行った巻狩りで、雑兵を蹴散らして突進する大猪に素手で挑み、見事に短刀で仕留めたのが仁田四郎忠常。赤銅魚子地を量感のある高彫にし、金銀素銅朧銀の色絵を巧みに施し、動きのある迫真の場面を精巧な鏨で活写している。

仁田四郎図縁頭 銘 若水軒美秋(花押)