青、紫、緑、黄褐色などの虹色の輝きが強い青貝微塵塗の鞘に、赤銅地の黒を活かして金色絵の秋草を散し配した装飾性の高い金具を備えとする洒落た風合いの拵。刀身は古名刀が収められていたものであろう、中間反りが深い上品な姿格好。鐔、目貫は美濃彫の様式を受け継いだ江戸時代の作で、柄は白茶色糸で品よく蛇腹巻とされている。縁頭と鐺は秋草に地紙散で、洒落た文様表現。