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刀 銘 飛騨守藤原氏房(業物)
Katana Hidanokami Fujiwara no Ujifusa (wazamono)


尾張国 慶長頃 四百十年前 刃長 二尺二寸七分七厘(六九糎) 反り 七分 元幅 一寸一分二厘 先幅 八分
棟重ね 二分 鎬重ね 二分七厘 彫刻 表裏 棒樋掻通し・添樋掻流し 金着二重ハバキ 白鞘入
昭和二十八年兵庫県登録

特別保存刀剣鑑定書
価格 2,800,000円 (消費税込)

 飛騨守氏房は永禄十年に若狭守氏房の子として美濃国に生まれる。天正五年に十一歳で織田信長の三男信孝の小姓として武家奉公(注@)した後、父に就いて鍛冶業を修め、天正二十五月十一日に飛騨守を受領(注A)。関ケ原の戦、大坂の陣と、豊臣から徳川へと政権が交代した激動期を懸命に生き抜こうとした武士の需に応え、雄刀の数々を手掛けている。
この刀は身幅広く両区深く、鎬筋が強く張って平肉付き、刃先もたっぷりとして重量があり、反り高く鋒の延びた威風堂々の健全体配。流れごころの肌を交えた板目鍛えの地鉄は強く錬れ、粒立った地沸が厚く付いて地肌の照り強く、肌目に沿った地景が地沸を切り裂くように現れて躍動感に溢れる。幅の広い直刃調の刃文は刃区下の焼き込みから始まり、ゆったりとした湾れを交えて一部大きく喰い違い、沸付いた帽子には金線、砂流しが掛かり、強く掃き掛けてやや突き上げて返る。沸を主調に匂を交えた頗る明るい焼刃は、刃縁に円らな沸が厚く付き、処々雪の叢消えの如き様相を呈し、刃境に湯走り、金線、砂流し掛かり、刃中には沸筋が帯状に流れて二重三重に層を成し、小互の目状に浅く乱れて沸足が無数に入り、飛騨守氏房らしい沸匂充満して照度が高い放胆な刃文構成。茎の保存状態は完璧で今尚鑚枕が残り、細やかな鑚使いで伸びやかに刻された銘字(注B)は騨の馬扁第一画の縦棒が曲線になり、藤の月が末広がりとなる特色が顕著。相州正宗を範に精鍛された作であろう。短刀や脇差が多く刀の遺例が極めて尠ない飛騨守氏房の、本領発揮の出来頗る優れた一刀となっている。
特別保存刀剣鑑定書 二百八十万円(消費税込)

注@…奉公中、刀剣の手入れや目利きを命じられて相州上工の作を手に
し、その全貌を目に焼き付ける機会があり、それが後年刀工として
大成する土壌になったものであろう。
注A…天正十九年、信高・政常・氏房の三人は豊臣秀次に太刀を献上。
翌年三人同時に受領した。
注B…本作の銘は慶長十七年紀の短刀(三十七歳頃作)に酷似している。

刀 銘 飛騨守藤原氏房刀 銘 飛騨守藤原氏房刀 銘 飛騨守藤原氏房 白鞘

刀 銘 飛騨守藤原氏房 切先表刀 銘 飛騨守藤原氏房 刀身中央表刀 銘 飛騨守藤原氏房 刀身表ハバキ上

刀 銘 飛騨守藤原氏房 切先裏刀 銘 飛騨守藤原氏房 刀身中央裏刀 銘 飛騨守藤原氏房 刀身裏 ハバキ上

刀 銘 飛騨守藤原氏房


刀 銘 飛騨守藤原氏房 押形

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