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三つのお約束
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平造脇差 銘 兼房
Hirazukuri wakizashi sign Kanefusa

美濃国 永禄頃  約四百五十年前 刃長 一尺六分強(三二・二糎) 反り 一分三厘 元幅 九分六厘
重ね 一分七厘 金着二重ハバキ 白鞘付  彫刻 表裏 棒樋掻流し・連樋 腰笛巻桜皮塗鞘小さ刀入
拵全長 一尺六寸五分 柄長 四寸三分 『刀剣美術 七〇三号』掲載

特別保存刀剣鑑定書
価額950,000円(消費税込)

 兼房は美濃の名流善定派の流れを汲む惣領鍛冶。互の目が大きく乱れた「兼房乱」と呼ばれる独特の刃文を焼いて人気も評価も高い。
 掲載の脇差は、身幅広く先反り深く、重ねを控えて刃通りの良さに意を配った凄絶な造り込み。この様式は南北朝時代延文貞治頃に始まり、太刀や刀の副え差しとして重宝された実戦形式。刺突に至便な寸伸び短刀に対し、本作は切断能力に適した操作性の高い武器として上級武将の具足に備えられ、戦場を巡ったと想像される。杢目を交じえて揺れるような板目鍛えとなった地鉄は、樋寄りに映りが起ち、細かな地沸で覆われ、地底に細い地景が潜んで働き合う。棒樋の脇の連樋が積年の研磨によって、摩滅している点も却って本作の凄みを増している。

 刃文は兼房乱に湾れを組み合わせた出入りの深い構成で所々に飛焼を交え、帽子は尖りごころながら地蔵風に深く返り、断続する棟焼に移っている。匂口潤んだ焼刃は折損へ配慮されたものであろう、刃縁に小沸が叢付き、匂が満ちて透明感のある刃中には匂の足が淡く射し、物打から所々にほつれ掛かり、帽子には穏やかに揺れる砂流しと淡い金線が窺える。
お福にひょっとこ図目貫、般若図縁頭、雷神図鐔、蒲萄図小柄、七夕飾図裏瓦、桃花図栗形、柿図折金、月下秋草図鐺の綺麗な金具を揃え、金粉下地に茶漆で桜皮塗とした鞘の、総体が洒落た風情に包まれた拵に収められている。

平造脇差 銘 兼房 差表平造脇差 銘 兼房 差裏平造脇差 銘 兼房 拵

平造脇差 銘 兼房 切先平造脇差 銘 兼房 刀身中央

平造脇差 銘 兼房 切先平造脇差 銘 兼房 刀身中央

縁頭

鐔

鐔

柄 目貫

柄 目貫

金着二重ハバキ

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